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20代前半からの資産運用

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どんな国かご存知ですか?トルコリラに投資する前に知っておきたいこと。

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高金利通貨として魅力的なトルコリラ。FX(外国為替信用取引)ではスワップポイントによる収益をメインに資産運用している方も多いはず。かくいう自分もトルコリラ保有者の一人です。そのトルコリラを現地通貨として使用しているトルコという国について、どんな国なのかあまり知らなかったので少しばかり調べて見ました。トルコリラ円などをスワップ目的で長期保有される方は自分の大切な資金を投資するので、どんな国なのかを知っておくことでリスクについても知っておくことが出来ます。

 

もくじ

そもそもトルコリラで儲かる?

そもそもトルコリラに投資して儲かるのでしょうか?新興国への投資になりますので、トルコリラに投資して儲からなければ意味がないですよね。どんな魅力があってどんな国なのかを把握しておくことで、投資をスムーズに行うことが出来そうです。

トルコリラの魅力

おそらく多くの人がご存知でしょうが、トルコリラの魅力はその金利の高さです。政策金利は2017年7月で8.0%と各国の通貨と比較してもその金利の高さには脱帽です。先進国はどんな国も金利が安いので、トルコリラの魅力をここで感じられます。ちなみに日本の政策金利は0.1%という数字です。雀の涙程度にもなりませんね。

トルコリラ円のスワップポイント

スワップポイントは証券会社が支払額を決められるため、会社ごとに差があります。2017年9月時点ではヒロセ通商で1万通貨(100万円分)保有することで、一日だいたい116円もらえる計算になります。一年間では約42000円ですね。レバレッジを2〜4倍ほどかけて25〜50万円で運用することも出来ます。さすがに10倍(国内では最大25倍)などになるとリスクが高いのでオススメは出来ませんが、長期投資でも多少のレバレッジはかけても大丈夫だと思われます。

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トルコとはどんな国なのか

ではそんな高金利の政策を行なっているトルコという国はどんな国なのでしょうか?

政治・軍事・経済・国際関係の視点から説明します。どんな国なのかをしっかりと把握しておくことでトルコリラ投資には有利になります。

トルコの位置関係

トルコ政府の公式見解では自国をヨーロッパの国としていますが、国土の96%はアジアのアナトリア半島に位置します。現在EUに加盟申請中とのことです。イスタンブールと言えば、聞いたことがあるでしょうか?これはトルコの最大都市に当たります。

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周辺国にはイラク・イラン・ギリシャなどがありますね。

政治

トルコは三権分立を掲げており、法律はトルコ大国民議会、行政は大統領及び内閣、司法は最高裁判所が置かれています。2007年に憲法改正があり、大統領は国民投票で選出されることとなり、任期は7年から5年に変更されることになりました。また、2017年の憲法改正では大統領権限が強化され、それまで首相の権限が強かった議院内閣制は廃止されることとなりました。

軍事

トルコ軍は陸軍・海軍・空軍で構成されています。三軍全て合わせるとおよそ65万人ほどの兵力と言われています。現在のトルコの憲法では平時は大統領に、戦時は参謀総長に権限が委ねられます。そのため、戦時中では先ほどの三権とは別の機関として政治的・社会的な権限を持ちます。実際に1960年、1980年にはクーデターによる軍事政権を樹立するなど、軍が及ぼす影響力はトルコの歴史で証明されてきました。ただ、現在は政権の権限強化、クーデター失敗、経済発展による社会の成熟・多様化で軍の影響力は低下したと言われています。

経済

トルコのGDP(国内総生産)は2017年で世界第18位となっております。1位はもちろんアメリカ合衆国、2位は中国、3位は日本です。近年のGDPの推移は21世紀頃から大幅に上昇しています。

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ただ、トルコの貿易は赤字傾向にあります。産業に関しては工業・商業で近代化が進んでおりますが海岸地域がほとんどで農業人口は全体の40%ほどを占めるそうです。その為、農村部の貧困、地域間の経済格差が進んでおります。

ちなみに繊維・衣類分野に関しては輸出が盛んで毛織物は世界第二位の生産量を占めます。また、国土は鉱物資源にも恵まれており、石炭・石油・ガスは膨大な貯蔵量があることがわかっています。

国際関係

外交関係に関してはトルコは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国です。NATOはアメリカ合衆国・ヨーロッパ諸国によって結成された軍事同盟であり、アメリカをはじめとする国々と軍事において同盟関係を結んでおります。しかしながら、上海協力機構の対話パートナーとして中国・ロシアとの軍事協力も行うなどその外交路線は西側のみに帰属するわけでもなさそうです。

日本とトルコの関係についてはエルトゥールル号遭難事件という1890年に起きたトルコの軍艦が遭難し500人以上の犠牲者が出た事件で、日本側の救助・救難が評価され現在まで友好関係にあるそうです。

それに対し、ギリシャとは緊張状態にあります。第一次大戦後にギリシャとトルコの領土を巡る希土戦争が勃発。住民交換により解決しましたが、イギリスの植民地だったキプロス島の帰属が決められなかった為にキプロス独立後にキプロスと北キプロスに分裂しています。

まとめ

簡単ではありますが、トルコという国は僕自身どんな国なのかわからない部分が多かったので、リサーチしてみました。個人的に印象的だったのは、

・クーデターなどを起こしてきた軍事力の影響が低下したこと

・21世紀のトルコ経済は良好だということ

・アメリカやヨーロッパ諸国、中国、ロシアまで軍事関係にあること

というところです。こういった観点でみてみると思っていたよりも国政が安定しているのだろうかということに気がつきました。どんな国なのかちょっと分かってきましたね。

自分の大切なお金を投資するので、ある程度どんな国なのかというイメージを持っておく必要はありそうです。世界の大きな経済状況を把握しておけば、長期のトルコリラ投資の際に役に立ちそうです。

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