胡散臭い資産運用の典型・最新パターン3選。それ、大体投資詐欺です。
あきらかに胡散臭い資産運用について
胡散臭い資産運用に投資していないですよね?
もくじ
貯金だけではもったいないと、資産運用を始める方は国内で増加しています。
最近は少額からスタートできる金融商品が増えているので、資金力がなくても、おこずかい程度、買い物のお釣りなどから資産運用を始める人が多いのです。
しかし、株・暗号資産などのハイボラティリティ(変動率の高い)金融商品では利益を求めれば求めるほど失敗しやすく、損失を出しがち。
損失が出始めると、どうにか安定して利益を出すことは出来ないかとネットサーフィンやSNSで情報を集めるのですが、その弱みに付け込んで投資詐欺を仕掛けてくる人間がいます。
あきらかに胡散臭い話なのですが、損失を被っていると、判断力が鈍ったり、藁にもすがる思いで個人投資家は出資してしまいます。
そうなると、もうお金は返ってきません。
胡散臭いに完全に乗せられ、見事に詐欺に引っかかったことになります。
今回は、そのようなしょうもないことで失敗しないために、あきらかに胡散臭い資産運用勧誘の最新のパターンなどをまとめてご紹介していきます。
胡散臭い資産運用の共通点
まず、胡散臭い資産運用の共通点についてですが、
- 異常な高配当(月利20%以上など)
- 必ず儲かる
- 元金は保証する
の3点を抑えているケースがほとんどです。
高配当が確約された投資なのに、
・弱小個人投資家のあなたに持ちかけてきた理由は?
・どうやって元金が保証される?
・そもそも話を持ってきた人のメリットとは?
こうした視点で考えてくれば、胡散臭い話であるというのが簡単にわかるのですが、実際に詐欺に遭ってしまう方も後を立たないのが現状なのです。
では、わかりやすくケースごとにご紹介していきます。
胡散臭いケースその1「仮想通貨」
胡散臭い資産運用勧誘のケースその1は、2017年後半頃からメディアでの紹介も増えた「仮想通貨」に関するものです。
この仮想通貨ですが、ボラティリティ(変動率)が激しく、メディアで紹介されはじめた頃には、一気に億単位の資産を築いた人が何人もいました。
現在は暗号資産という名称でも呼ばれ、実際にポートフォリオの一部に組み込む方も増えています。
同時に大損した方も多い仮想通貨ですが、これから価値が上がりそうなアルトコインなどに注目する方はまだ数多くおり、詐欺師たちから格好の的となっているのです。
そんな方に持ちかけられやすい胡散臭い話が、
「ICOの出資枠を譲ります」
というケースです。
仮想通貨におけるICOの出資枠とは?
主に新規で仮想通貨を発行する場合、まずはICO(イニシャル・コイン・オファリング)という資金調達が行われるケースが多いです。
ICOは資金調達による返済がなかったり、証券会社などの手続きが不要などと発行元側に大きなメリットがあります。
そのため、新規のアルトコインの多くはICOを行うため、一概に全て詐欺とは言いませんが、「優先的に出資枠を提供します」といった胡散臭い話には注意が必要です。
こうした胡散臭い話の多くは、あなたの思う通り、詐欺である可能性が高いです。
実際に「新しいアルトコインの優先購入券をご紹介します」と、セミナーまで参加したのに、そもそもプロジェクトすら始まっておらず、そのまま資金が返ってこなかったというケースがありました。
胡散臭いケースその2「システムトレード」
胡散臭いケースその2は「FXのシステムトレード」に関するものです。
FX(外国為替信用取引)は、少額から始める事が出来て、24時間取引が出来るので多くの投資初心者に人気の金融商品です。
また、最近ではFXをシステムトレード(自動取引)で資産運用をされる方も多く、私もループイフダンなど、一部でシステムトレードを利用しています。
しかし、こうしたシステムトレードツールなどは今や誰でも作ることが出来るようになり、プロの投資家と偽って資金を集める輩が増えております。
「最強のストラテジーが完成しました!」
という胡散臭い話を見かけたことはありませんか?
ここまで胡散臭いのに引っかかる人がいる現状
自動トレードツールは24時間、AIやシステムがチャンスを見逃さずに利益を出してくれるという便利なものです。
シストレの人気ランキングなどを見てみると、実際にかなりの利益を出しているシステムなども見かけるのですが、どの相場でも安定して勝てるツールは見たことがありません。
つまりFXに聖杯(絶対勝てるという方法)というのは存在しません。
しかし、詐欺師たちは、
「月利30%以上を安定して出せるシステムを開発した」
「最強のストラテジーであなたのお金を増やします」
という胡散臭い話を持ちかけてくるのです。
「絶対に勝てるストラテジー」があり、資金もあるプロの投資家なら自分一人で運用すればいいのに、なぜアナタにそんな話を持ちかけてくるのでしょうか?
胡散臭いケースその3「バイナリーオプション」
胡散臭いケースその3は「バイナリーオプション(BO)」に関するものです。
バイナリーオプションは上がるか下がるかを予想するだけのシンプルな取引なので、FXのように利確や損切りのタイミングを自分で決める必要がありません。
とにかく簡単です。
資産運用をバイナリーオプションを中心として行なっている方はほとんどいないかと思いますが、最初の投資対象としては参入しやすく、今回ご紹介した中では最も初心者が気軽に始めやすいです。
そんなバイナリーオプションでは、
「投資金額に対してのボーナス入金があります」
という胡散臭い話が横行しています。
バイナリーオプションの入金ボーナスの罠
バイナリーオプションでは入金ボーナスを設けていることがあります。
自分が投資した金額に50〜100%、場合によってはさらに大きな金額の入金ボーナスを設けていることがあります。
そのため、タダでお金がもらえる感覚に陥ってしまいますが、これは出金でトラブルを抱えてしまうケースが大半です。
「出金するためには100万円以上の取引をする必要がある」
「100万円以上の入金に対してのみ入金ボーナスが適応される」
など、後からこうした事を行ってくる詐欺師が多く、預け入れたお金が引き出せなくなってしまう事案はこれまでに何件も発生しています。
そうして預けたお金はその後、返還されないものになるか、実際の取引でズブズブと資金が消えていくかのどちらかになるケースがほとんどです。
胡散臭い資産運用についてのまとめ
胡散臭い資産運用・投資に関してまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した胡散臭い資産運用の勧誘はどれも最近のものでした。
しかし、 「初心者が参入しやすく話題のもの」 はいつの時代も胡散臭い話があふれていますので、是非自分の資金を守るためにも慎重に話を選ぶ必要があります。
詐欺や胡散臭い話で市場から退場なんて、本当にしょうもないですからね。
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