クオンツについて。これからの資産運用で中核になるかも?
クオンツがどう資産運用に関わるのか
クオンツって職業をご存知ですか?
批判とかもありますが、実際どうなんでしょうか?
もくじ
金融業界に関わる職業は多くありますが、その中でも一際異彩を放つのがクオンツと呼ばれる職業です。
銀行員や証券マンなどは一般の方でも馴染みの深い職業です。
また、詳しい人はファンドマネージャー、ファイナンシャルプランナーなども聞いたことがあるかもしれません。
しかし、クオンツを知っている方は私の周りにはあまりいませんでした。
一般的にはほとんど馴染みがないとされるクオンツですが、彼らは近年の金融の世界でかなり重宝される人材となっています。
そこで、今回は投資や資産運用の知識がない方でもクオンツがどういった職業なのかをわかりやすく解説していきます。
これからクオンツにお世話になる機会が増えるかもしれませんよ?
クオンツとは?
クオンツは金融工学の手法を高度に用い、マーケット(市場)の今後に予測を立てて分析などを行う業務です。
投資家は「これからこの株が上がるだろう」という予測を自分の経験や培ってきた知識で判断することが多いのですが、クオンツはあくまで数学と物理学を駆使して市場の予測をするのです。
クオンツの需要は今後上がる
クオンツの需要は今後上がっていくと言われています。
リーマンショック以降、これまでのようなシンプルな法則は使えなくなった傾向にあるらしく、近年は金融商品の複雑化や拡大化が起こってきました。
また、自動運用サービスのロボアドバイザーの普及もかなり進んでいます。
クオンツは金融商品の複雑化に対応するだけでなく、このようなロボアドバイザーの開発などにも関わっており、さらに今後の需要が見込めると言われています。
クオンツのいいところは?
クオンツは人間がどうしても持ってしまう
感情・価値観を入れない点
が利点であると言われます。
どうしても感情や価値観で相場の見方は変わってくるものですが、クオンツはあくまで数学的・物理的な側面からのアプローチを行うので、こういった感情や価値観を入れない資産運用が期待できるということですね。
クオンツの弱点
クオンツに対しては実は否定的な意見も多く存在します。
というのも、クオンツは過去のマーケットのデータなどに基づいて分析を行うため、市場の環境が変わると対応が難しい場合などもあります。
特に過去にない市場の変動などでクオンツは世界的な大損害を招いた過去があります。
リーマンショックはクオンツが引き起こした!?
リーマンショックは投資初心者でも聞いたことぐらいはあるでしょう。
この世界的な大暴落を招いたきっかけはクオンツだと言われています。
リーマンショックは大手金融機関の扱うクオンツファンドが多額の損失を出してしまったために引き起こされたと言われており、このことから過去にない市場の大変動にはクオンツは弱いと考えられているのです。
クオンツはその後どうなったのか
クオンツはこのリーマンショックのような世界的な金融危機を経て、さらに進化を遂げました。
近年では特にAI(人工知能)分野の発展が凄まじく、判断基準などもAIに全て任せるような方向に向かっており、急激な市場の変動に対応できるように進化しているようです。
クオンツの資産運用への関わりをまとめてみて
クオンツは需要が高いのも事実ですが、まだまだ伸びしろがある分野といっていいでしょう。
クオンツが構築するプログラムは最初にある程度ルール化してしまう部分が一部あるようで、
「こうなった時はこうする」
という法則で運用しますが、ここにさらにAIが融合することでクオンツはさらなる進化を遂げるに違いありません。
特に近年ではロボアドバイザー(THEO、ウェルスナビなど)が普及しており、投資のあり方も変わってきています。
クオンツが将来さらに私たちの身近な仕事になるかもしれませんね。