スロットの代打ちをかれこれ3年ほどやってました。色々なことを晒します。〜その2〜
※今回の記事は前回の記事の続きです。まだご覧になってない方は下の記事から先に読むことをオススメします。
fx-trader-takayuki.hatenablog.jp
もくじ
スロット代打ち軍団に加入
代打ち軍団の実態に迫る
個人的にパチンコやスロットの代打ちしている奴は店のサクラ(店とグルになって出玉を演出し、出している雰囲気を出す人々のこと)だろうと思っていましたが、大元である平桐君(仮名)はサクラではありませんでした。
平桐君は毎日ホールに足を運び、店の全部の台のデータを取り、店長の癖を読み、ピンポイントで高設定の台(勝てる確率が大いに上がる台)をかなりの割合で抑えます。しかし、収益を出すには複数台以上を抑えなくてはなりません。そのためには人員が相当必要とされるが、彼は国際テロ組織ISISの代表的な戦術である人海戦術を使い、パチンコ店を攻略します。もちろんISの構成員ではないので悪しからず。
代打ち人海戦術の手順
①まず朝イチに来れる人を呼び出し、整理券を引かせる。
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②整理券を引いてからすぐに今日の目標とする台と、人員の数を照らし合わせる。
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③整理券がいい順番で優先順位の高い台を抑え、目当ての台が抑えられない場合はその場で帰宅させる。もちろんこの場合も整理券のために並んだ時間で換算して謝礼金はもらえる。
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④台の様子を見ながら、いい台があったら移動させたり、自分の稼働している台が高設定でなければ、帰宅させる。逆に後からいい台があったら仕事終わりの人を呼び出す。
いたってシンプルですが、この戦術はかなりの人員と情報、メンタル、知識などが必要になってきます。まず、人員に関しては都合のいい時、いわゆる電話したらすぐに来てくれる人がいればそれに尽きることはありませんが、さすがにスロットの台打ちを生業にしている人はそうそうおらず、これがなかなか難しいみたいです。僕も誘われた時は用事があれば用事を優先するし、仕事をしていれば参加することも難しいので、3〜4回誘われて1回行くぐらいの頻度ですが、かなりよく来る方らしいです。
そうなると、ネットワークを広げ、人員を常に確保しておく必要があります。大きなイベントがある時には多く必要ですし、2週間ぐらい必要ない時などもあったりで、1ヶ月のスケジュールを送ってくれと平桐君にせがまれたこともあるぐらいには意外とシステムがしっかりしています。
それから情報や知識。
まあ、知識は今やネットに台に関する情報などは公開されているからさほど難しくはないんですが、問題はその情報量です。自分の車で行ける範囲の店を全て回り、台のデータをとって分析し、人員を配置します。これは相当大変そうですよね。現に、平桐君本人は台を稼働するが、常にスマホをいじりながらデータを収集したり、連絡を取ったり、分析をしたりしているので本当に忙しそうです。
「俺はこの地区で一番寝てないニート」は彼の口癖(笑)
メンタルが強い
もちろん毎月収益を出して稼いでいる彼だが、一日に10万単位でお金がなくなるのはザラです。それに加えて台打ちを雇うわけなので、売り上げを出せない社員どころか、お金を無くしてくる社員にも同じ給料を払うようなもの。(時給制なので)この生活を彼は7年ぐらい続けています。常人のメンタルで出来るとは思えないですね。
それにスロットは年度を重ねるたびに規制が入り、年々その市場は厳しくなっていっています。参入しやすいのですが、そう簡単には稼げません。
こうやって書いてみるとわかると思いますが、スロットの台打ちは決してサクラとかではなく、結構な苦労を持ってやっていることなのです。まあ、他のお客さんからしたら本当にうざいとは思いますがねw
彼を見てて思うのは、みんながやらないことをやり遂げれば、稼げるということ。それを学ばせていただいております。
では次回でシリーズ最後です。