スロットの台打ちを30人以上雇っている平桐君(仮名)の話〜ニートの彼から学んだこと〜
今回はタイトルの通り、スロットの代打ち人材をまるで軍隊のように保有している平桐君の話をしたいと思います。
個人的にはニートの彼の生き方は非常に参考になっています。
もくじ
スロットの代打ち軍団
平桐軍団について
平桐軍団の構成メンバーはおおよそ30人を超えます。ただ、メンバーの出入りが激しい時は人数も激増、激減するしますし、仕事している人が多いので急な連絡に対応できる人材が不足しがちな場合が多いです。それでも多い時には、朝の整理券を取る時に「え?何人並んでるんだ?」というほどに彼の息のかかった人がいます。
ちなみに僕らはこれを平桐軍団と呼んでいます。
ちなみに店員から「平桐海賊団」とか「イスラミック平桐」とか、異名をつけられてしまうぐらいです。(まあ店からは嫌われますねw)
(俺がリーダーやで)
平桐軍団のシステム
平桐軍団は入れ替わりの激しい中で、初期メンバーとして残っている者、都合よく参加してくれるメンバー、一日フル稼働で台をぶん回してくれるメンバーなどは謝礼金も上がり、幹部システムまであります。
幹部にまで上り詰めると、実際に彼の資金を運用してメンバーを配置し、代打ちに稼働してもらうことや、収支データの記録、台のデータのチェックなどプレッシャーはかかりますが、謝礼金は跳ね上がり、その他の待遇がかなり変わってきます。
(ちなみに初期メンバーなので僕も幹部w)
平桐くんの一日
彼のスケジュール
次に平桐君の一日を追ってみます。(密着とまでは行かないw)俺はこの地区で一番忙しいニートと豪語する彼の生活はどのようなものなのでしょうか。
まず、彼の起床時間の9時半というのは僕ら社会人からしたら遅いですが、起きて30分後にはもうすでにタスクに取り掛かっています。
それもそのはず、AM10:00という時間はちょうどパチンコ店が開店する時間帯です。彼は得意の人海戦術で軍団のメンバーたちに整理券を引かせて、あらかじめ昨日の段階で目をつけていた台を数台確保したのち、役所や郵便局、銀行などでいろいろな用事を済ませます。
その後は自らも合流し、台を稼働します。もちろんこんな生活を18歳から26歳までほとんど毎日繰り返している彼にとっては台をただ単純に稼働するだけという時間の使い方はしません。
台に座るなり、いきなりUSBケーブルを差し込み、ネットで売買をし始めます。株取引や為替取引ではなく、単純にモノを仕入れて売り買いをします。まあ、転売とかがほとんどですね。アイコスやPSVR、バイクからピザポテトまで、かなり多岐に渡っていました。さすがにスロット打ちながらダンベルで筋トレし始めた時にはびっくりしたけど(笑)
取引をしながら稼働すること約10時間ほど。休憩は取りません。また、稼働していない時もありますが、店を周回しいい台があれば移動したり他の店にいる軍団のメンバーの情報を元に配置し直したり、本当に余念がない動きです。
ようやく息をつくのは閉店時間前に店のデータを全て取り終えて、その日雇った人たちに謝礼金を支払って、近くのファミレスなんかに座った時。その時に今日の収支の計算、店の台のデータ集計、イベントなどの情報収集(範囲は広い時で九州内)で行います。
そして帰宅し風呂に入ったり、他のタスクをしたりすること約2時間、ようやく就寝するのがAM5:00頃。こんな生活を基本的に休みなく行なっていました。
もちろん本人が望んでやっているわけですが、そいじゃそこらのブラック企業よりきついのではないだろうか?と思ってしまいます。現にスロットを打ちながら1時間ぐらい爆睡して(あの店内の騒音も気にせずに)、店員に起こされる始末w
間違いなく過酷です。
平桐くんの収入
そんな気になる彼の収入はいくらなのでしょうか。スロットでの収益、転売での収益、資産運用での収益が主な収益になります。もちろん詳細はまでは知りませんが、その生活ぶりで稼いでいることはわかりました。
新車一括でボンと買う。彼女にも買ってあげる。激しくぶつけたら修理でなく、新しく新車で買い直す。
ほぼ外食しかしない。以前一緒に仕事を手伝ったら焼肉に連れて行ってもらったが、3人で6〜7万ぐらいした(ごちそうさまでした)
車に常に100万ぐらい積んでる。前、ビニール袋に入れていた小銭をみんなで数えたら40万ぐらいあった(感動したので財布の小銭を寄付した)
家を2つ借りている。(かなり謎に包まれている部分w)
いくつかの大手企業の株も保有している。(任天堂など)
いくら金もってんねんw
まとめ
以前、彼を始めてみた時、すごく怪しいやつだと思いました。
僕はそれまで毎日3時間ぐらいサービス残業して、ボーナスほとんどもなく、昇給もなく、休みを削って渾身的に働いていたのに、ニートの彼は僕の1ヶ月の稼ぎを一日で稼いでしまうのでどんな裏の仕事をしているんだろうと思っていたわけです。
けれど蓋を開けてみれば、体力的にも精神的にもきついことを自ら進んでやっているだけでした。大きなリスクを背負い、年中無休でバカみたいに働き、頭を使って常に金になりそうなビジネスを模索しています。
もちろん仕事をしていない、バイトをしているわけでもないのでニートに分類されるとは思いますが、人を雇用し収益を上げている彼は社会のルールに縛られていないだけで、そいじゃそこらの実業家と似る部分があると思いました。
そんな彼の言う「金が簡単に稼げるわけないよ。頭も使わなきゃいけないし、体も使わなきゃいけない。とにかく常にフル稼働(笑)」と言うセリフ、ニートの口から出た言葉にしては異常に説得力があるのは間違いないでしょう。
ってここまで書いたけど、本当にニートといっていいのかな?(笑)